記:松井
私は熱血が好きだ。
学生時代より少年漫画が好きで、友情や根性が当たり前に思考に組み込まれており、仲間と共に苦難を乗り越える事は素晴らしい事だと認識していた。
だが、何処かで他人事な部分があったのかもしれない。
コロナ禍において、殺陣サークル眞にも苦難が訪れたからだ。
イベントが取り止めになり、主要メンバーが次々に抜け、サークル存続について、連日話し合いを行う毎日。
私自身も体調不良で身体にも精神的にも限界に近い中であり、正直辛かった。
だが、今残っているメンバーは決して挫けなかった。
メンバーの眞を存続させたいという想いは熱かったのだ。
熱血がそこにあった。
組織として成り立つためにアイデアを出してくれるメンバー、それを現実化するために動いてくれるメンバー、どうすれば支援出来るのか考えてくれるメンバー。
頼もしいメンバーばかりだったのだ。
1人であったら決して乗り越えられない事が仲間の力があれば立ち上がる事が出来る。
漫画では判らない本当の熱い血潮を感じた。
有り難い事に少しずつではあるがイベントも復活し始め、眞にもご依頼を頂ける機会がやっと訪れた。
日々の稽古を怠らず、粛々と鍛錬してきたメンバーのお陰である。
自慢のメンバーの頼もしい力をお客様の前でご披露出来る事。
観に来て下さるお客様がいる事。
全ての人々に感謝しかない。
このコラムで発表するのも何だが、体調が思わしくなく1月末日にて、私は引退を決意した。
メンバーに伝えるとサプライズでお祝いをしてくれるそうだ。
サプライズなのに、何故か私に伝える奴らの気がしれない。
そんな愛すべきメンバー達だ。
眞を引退はするが、このメンバーとは永遠に付き合いを続けられる気がする。
上田に行けば会える人達がいる。
大好きな上田に大好きな人達がいる。
どんなに素晴らしい事か。
皆、本当にありがとう。
これからも宜しく。
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